前回の予告通り、配線材とセレクタースイッチ、ジャックの交換と、ボリュームポットのスムーステーパー化の作業に伴うパーツが届いたので、早速その様子をお届けしようと思う。

今回使用するパーツは以下。

  • スムーステーパー用コンデンサ:松崎電機製作所シルバーマイカ(ディップ)DM19C/0.0022μF-500V
  • スムーステーパー用抵抗:Kamayaカーボンコンポジション RC 1/4W 220kΩ
  • 配線材:Western Electric 24AWG 単線 1967年製
  • 配線材:Belden 8503
  • ピックアップセレクター:MONTREUX CRL 5way switch
  • ジャック:Switchcraft C11X

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ちなみに使用している弦はリチャード・ココのRC10。
かなり音楽的な鳴りで、若干マイルドな感じなのでガンガンのロック向けというより品のある音色だが、寿命も結構長く比較的お手頃価格。
テンションも柔らかく、単に柔らかいというより粘りがあるという感触。
とにかく一度は使ってみて貰いたいおすすめの弦。

さて、本題のモディファイのレビューだが、今回は作業に予想以上手間取ってしまい、交換途中の写真は取らなかった。
んで、交換後の写真がこれ。

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で、各パーツのことやら目的やら色々説明したいんだけど、その前に言いたいのが「今回はハンダがボロボロ」だという事。

言い訳すると、まずひとつは純正状態のハンダがかなりイモハンダだった為にハンダ除去に苦労した事。しかもなかなか溶けないわ、ハンダは吸い取れないわで結局綺麗な状態に戻すのは諦めてパーツ取付を行った。

そして次に苦労したのが、Western Electric 24AWG 単線の取り回し。
単線は扱いが難しく、すぐポキリと折れてしまう事を知っていたのだが、不慣れな点も相まってポキポキ状態となった。

今回のWE単線は24AWGという細さ、ゴム+布巻きの被覆(ワックスコーティングありかな?)という線材だったので、まず被覆を剥くのが一苦労!
そしてこの時、少しでも銅線に傷を付ければ後から簡単にポキリ!

上手くいったかなと思いハンダをして線の向きを変えたりすると、銅線部分にちょっとの負荷が掛かっただけでポキリ!
ぁあー!やり直しー!!の連続。

という事で、その内ハンダのボロボロは無視する事になった(笑)。
まぁ、未熟さが一番の原因だね。
でも、今後この細さの単線は使用する用途を吟味しないといけないな。
いい経験にはなった。

ではまず、ボリュームのスムーステーパーに用いるコンデンサと抵抗の下準備。
画像の様に、コンデンサの足に抵抗を取付けハンダ付けしたら、ポットに取り付ける。まぁ、これだけ。

ジャックと5wayスイッチはそれぞれSwitchcraft C11ミルスペック、CRLに変更したが、正直これは純正でもさほど遜色ないと感じた。
ジャックはミルスペックという事もあって流石にかなり頑丈な作りだし、プラグの挿入感も「カチリ感」がアップしたが、純正も悪くはなかった。

ちなみにミルスペックのこのジャック、回り止めのピンが根本に付けてあるので、プレートに取り付ける際はこのピンを曲げるなり切除する必要がある。

スイッチの方は、これと言って純正とCRL製の差は感じなかった。
純正がどこ製なのかは分からないが、作りも操作感も目立ってCRLに引けは取っていないと感じる。
ぱっと見、純正はオークっぽいイメージ。

で、実は今回のスイッチ交換のついでに、リアにもトーンが効く様に変更した。
具体的には、真ん中のトーンノブがフロント・センター共用、リアのトーンノブがリア用という具合。

元々トーンはあまり使わないのだが、特にリアに関しては高域がキツすぎる場面が多々あるので、だったらリアに効かせるのは意義を感じた。
作業はスイッチの配線を一部変更するだけなので、詳しくは検索してみて。

BELDENの8503は今回は出番なし。
WEがポキポキ状態だったので8503に変更しようかとも考えたが、今回使わなくても何れWE単線を検証する日が来るのは分かっているので、ならば今やりましょう!という事で諦めずWEでやってみた。

取り敢えずは完了したのだが、ジャックへの配線取り回しもWEのポキポキ君でやっているので、今後ピックガードを裏返してサーキットを開ける度にポキポキ君に負荷が掛かり、いつ断線するかヒヤヒヤ状態なのがなんとなく気持ち悪い。

ここまで無理やりWEを使っても、ハンダがこれじゃ意味ないかもしれない・・・
と感じつつ、暫く使ってみようと思う。

しかし、ボリュームに使っているCTSのカスタムポット、トルク重くて使いヅラ〜・・・