パッチケーブル作成(モガミ2524&ノイトリックNP2RX-B)
エフェクター接続用のパッチケーブルを自作したのでご紹介。
今回のパッチケーブルは以下の内容で構成した。
- ケーブル:モガミ2524
- プラグ:ノイトリックNP2RX-B
WAHと次のオーバードライブ間に用いる事を想定し、長さはプラグからプラグまでで約25cm、プラグの向きは逆向き。
完成するとこんな感じ。
ケーブルとプラグは色々と選択肢が豊富でどれにしようか悩んだのだが、モガミ2524は径の太さや柔軟性が程よく、特性も比較的フラットで変な癖もないので、以前からエフェクターからアンプまでのラインにはモガミ2524で統一しようかと考えていた。
ペダルボード上での機材のレイアウトのし易さを考えるとプラグは出来るだけ小ぶりなものが良かったのだが、ノイトリックNP2X-BのL型を一度試しておきたかったので取り敢えずこれで作ってみることにした。
パッチケーブル制作方法
ケーブルを必要な長さにカットするが、今回はペダルボード上で無駄のないピッタリサイズで作りたかったので、片側のプラグを先に組んでからWAHに繋げて実際にどの様に取りまわしたらベストな長さになるかを確認しながら作る事にした。
なので、ケーブルを切るのは後ほど。
まず、ケーブルにプラグのキャップを通す。次にチャックを通しておくが、ケーブルの径が6mm以上のものを使用する場合はチャックの端を折って取り除いておく。
これをやらないと、最後に締め込むキャップが硬くて締められないので注意。
ケーブルの被覆を剥く。
一番外側の被覆はケーブルの端から21mm程の箇所でカットし、シールド線が出てくるのでこれらを捻ってまとめる。まとめたシールド線はプラグとの接続部を確認しながら適当な長さにカットしておく。
補足だが、シールド線は一般的に網状になっている事が多く、まとめる際は先に線をほぐしてやる必要があるのだが、モガミ2524はスパイラル状に綺麗に流れているので、バラしてまとめるのに手間が掛からない。
次に芯線の被覆を剥くが、モガミ2524は芯線を取り巻く半透明の絶縁体の外側に黒いカーボンPVCの導電層があるので、この黒い導電層をカッターなどで剥いておく。シールド部より少し先の箇所でよい。
ちなみにこの導電層は芯線と触れない様に注意。
音が出ない、音が小さいといった症状がある場合は芯線と導電層が触れていないかチェックしよう。
最後に半透明の絶縁体を剥いて芯線を出す。絶縁体は7〜8mm程でカット。被覆を剥く際は、中の銅線に傷をつけない様にワイヤーストリッパーの使用をおすすめする。
絶縁体を剥いたら芯線が出てくるので、芯線も捻ってまとめておく。
ここまで出来たら、芯線とシールド線に予備ハンダをし、プラグのホット、コールド部にも予備ハンダをしておく。
いよいよケーブルをプラグにハンダ付けするが、作業のし易さから先にホット側の芯線をハンダ付けし、最後にコールド側のシールドをハンダ付けした。
ハンダ付けが完了したら、先に通しておいたチャックをプラグ側に戻してプラグのカバーを取り付ける。カバーはプラグの頭側からケーブル方向にスライドさせるだけで取り付け出来る。
カバーを根本までスライドして取り付けたら、ケーブルに通しておいたキャップをプラグ側に戻して最後までネジ込んで完成。
今回は反対側のプラグはL字の向きが逆なので、向きを気にしながら反対側も作ってパッチケーブルの完成!
実際にWAHとオーバードライブを接続した状態がこれ↓。
こんな場合も↓
通電・音質共にバッチリ!
やはりプラグが大きいかな・・・
小ぶりなタイプにすれば直線的にケーブルを引き回せそうだけど、WAHの電源部が絶妙に邪魔なんで(笑)使えるプラグも限られそうだな。
スイッチクラフトの228みたいにプラグ自体が小さいものがいいが、見た目があまり好きではないんでモントルーのArena AceのL型にしようかな・・・
でもこれなら作るより完成品のArena Jr.買った方が早そうだし。
LAVA CABLE や FREE THE TONE のソルダーレス系キットも試してはみたいのだが・・・
まぁ、ボチボチ色々と試しますか。