LINE6 SONIC PORT VX 導入
ずっと気になっていたLINE6のSONIC PORT VXを早速GETしたので、色々とレビューしようと思う。
自分は普段、iOS端末(iPhone5s)にギターを繋ぎ、主にBIAS & JAM UPを使ってギターを弾いている。
しかし、これまでiPhone接続に使っていたFlanger(写真右下)はアナログポートへの接続という事もありノイズの多さが気になっていた。
また、Macに繋ぐ為のインターフェイスが無かった事もあり、Macへの接続(USB)とiOS端末(Lightning)への両方に使用できるデジタルインターフェイスを模索していた。
選択肢は色々あったのだが、ポイントは「外部へアウトプットできる」という事。つまり、ギター → インターフェイス → iPhone(またはMac)という接続を維持したままアンプなどへも出力できるというもの。
自分のスタイルは「アンプからの出音」を最終的な基準として音作りを行うので、ハード・ソフト問わずにヘッドホンやイヤホンでのモニターが前提の出力環境は好まない。
その点では、Flangerや前モデルのSONIC PORTも条件はクリアしていた。
特にノイズに神経質にならなければ、安価なFlangerは手軽でお試し感覚で使えたので良い商品だと思う。
SONIC PORT VXの簡単な特徴としては以下。
- 24-bit/48kHz 2イン/2アウト オーディオインターフェース
- プリアンプ(45dBゲイン)内蔵ステレオ/モノコンデンサーマイク装備
- 120dBのレンジのバッファー内蔵1/4” ギター/ベース入力ポート
- 1/8” ステレオ・ライン入力
- 1/4” バランス・ステレオ出力
- 1/8” ステレオ・ヘッドフォン出力
- ゼロレーテンシー・モニタリング
- バスパワー動作(USBパワーサプライによりiOSディバイスへ電源供給可)
- USBとLightningコネクタ付属でiOS、Mac、PC互換
- 卓上スタンド付属(マイクスタンドへ取付可)
- カメラ三脚へ取付可
コンデンサーマイクはセンターと左右の合計3基搭載で、アナログ/ステレオの切替スイッチと入力ゲイン調整つまみが付いている。
ちなみにマイクはモノラルモードで使用した場合、ギターや音源などの外部入力と同時に使用できるので活用の幅も広がる。
1/4” バランス・ステレオ出力ポートは、ギターアンプへの出力時などモノラル1本で出力する場合はLチャンネルにさせば自動的にモノラルとなる。
以外と便利なのがこれ(写真)。
付属のスタンドもいいが、カメラの三脚に取付できるのでアコギやスネアの録音などでマイクのセッティングが柔軟にでき、とっても便利!
付属の卓上スタンドはマイクスタンドにも取付できるアダプターが仕込んであるので、スタジオではマイクスタンドに付ければOK!
自宅にマイクスタンドまで持っている人はなかなかいないと思うので、この辺りは実用的で良く考えられている。
LINE6製品という事でMobilePODも無償で使える様になったし、様々な端末に接続できるオーディオインターフェイスでアンプなどの外部出力もでき、録音環境も欲しいというユーザには一石二鳥どころではないドンピシャな製品だと思う。
自分の様に、普段はiOS端末とMac上のアンプシュミレータを使い、ヘッドホンではなくアンプから音を出して、たまに録音もやりたいというニーズには、価格やサイズなどを考慮してもベストの選択肢ではないだろうか。
補足すると、iPhoneにSONIC PORT VX繋いでアンプシュミレータ使いながらギター弾いていると、流石にiPhoneのバッテリーの減りは早いのだが、SONIC PORT VXにUSBパワーサプライを繋げればiOSディバイスへの電源供給ができるので、いずれその環境は手に入れようと思う。
尚、SONIC PORT VXの側面にはダイレクトモニターというスイッチがあり、これをONにするとゼロレイテンシーでのモニタリングが可能。
正直、自分の環境では今までレイテンシーの問題に悩まされた事はあまり無かったが、この機能は場合によってはかなり重要なポイントになるだろう。
さて、次回はいよいよ肝心の「音」についてのレビューを行うのでお楽しみに!