さてさて、先日入手したメキシコ製のRoad Worn 60’s ストラト。

オフィシャルで15万円程のモデルながら、鳴りの良さが評判でボディフィニッシュにラッカーを採用したレリック仕様のモデル。
FENDER ROAD WORN® ’60S STRATOCASTER

まぁ、レリックはどうでも良かったんだけど、ギターの素性と予算面で迷うことなく購入に至った。

で、ウレタンやポリ系の厚みのある塗装と違い、かなりの薄さで仕上げられたラッカーフィニッシュ(クリアもなし)は、確かに良く鳴ります!

ネックのフィニッシュはウレタンなんだけど、これもレリック目的で塗装が削られたサテンフィニッシュで、鳴りに一役買っている気がする。
(というか、実際はボディよりネックの方が鳴りへの影響に左右すると思うが)
ま、鳴りの問題とは別に日本の気候事情においてこれらの塗装がギター保護という観点から必ずしも良いと言えるかどうかは分からないが・・・

で、細かく仕様を見てみると・・・
流石に「これは改善しよう」的なポイントが数箇所ある訳です。

という事で、まずは以下から手を加える事にした。

  • サドル交換(左右のサドル間に隙間がある。鳴り云々ではなく、ピッチが安定しない気がして気持ち悪い)
  • イナーシャブロック交換(ダイカスト→スチールへ)
  • アームのガタツキ改善
  • ボリュームポット交換(8〜10で極端に効くので滑らかなカーブへ)

以下はお試し&ついで的なもの。

  • トレモロのスプリング交換(RawVintage製の4〜5本掛けへ)
  • ストラップ・ピン交換(シャーラーのロックピン対応化)

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ブリッジ周りの変更は、トレモロ・ユニット毎変えたほうが安くて早そうなので、FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH製のSP-ST-01をチョイス。

これ、GOTOHのGE101-TSをベースにFREEDOM CGRが手を加えたものの様で、値段の割にはなかなか良いトレモロだと思う。
特徴はこれ↓。

ベースプレートの弦の出口部分がテーパー加工してあり(画像の赤丸部分)、弦切れとチューニングの狂いが改善されているとか・・・

また、サドルの弦を通す穴が通常より延長されている為(画像の黃丸部分)、弦がコマからベースプレートに落ちていく過程でサドルのプレートが弦に干渉しなくなる。
(ここ、結構弦に干渉している事が多く、特に6弦側の様にコマをリヤ側に移動するほど弦に干渉しやすくなるが、このサドルは穴を延長してある分クリアランスが確保できている)

あと、個人的に気に入ったのはアームのガタツキが少ない事。念の為に買っておいたアームテンションスプリングも必要なさそう・・・

ブロックもスチールになり、風格も良くなった。サビ具合もGood!(ギターがレリックなんで、かえって好都合)

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その他の売り部分もあるが、詳細はメーカーページにて。
スプリングはストラト購入時に換装済み。

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ボリュームだが、純正では8〜10で極端に変わって使いにくかったので、定番のCTSに交換。
で、今回は残留抵抗値が少ないというカスタムポットにしてみた。

滑らかな可変はもちろんだけど、抵抗値の少なさがどう結果に出るのか楽しみ。

とまあ、取り敢えず今回はこの辺りをモディファイしていこうと思うが、作業の様子はまた後日に。

何れサーキット全般(各ポットや配線材、コンデンサなどなど)にも手を加えたいと思っている。
ホントはペグも気に入らないんだけどね・・・
いや、正確にはペグというよりペグの取付に関する仕様や作業面の問題かな。

総評としては、価格的にも「楽器としての追求」というより所々に「量産型工業製品」を感じる点は否めないが、ぶっちゃけ「良い!」です。
鳴ります!

見た目の好き嫌いは個々の好みとして、コスパに優れた”楽器”としては買って良かったと実感できる1本になりました。