今回は、iOS や PC 上で動くアンプモデリングアプリや接続インターフェイスなどを手がけるPositive Grid社から販売されている JAM UP と BIAS というモデリングアプリについて紹介しようと思う。

jamup

JamUp XT

https://itunes.apple.com/jp/app/jamup-xt-guitar-multi-effects/id449820506?mt=8

これはFREE版。上位のPRO版が存在するが、FREE版もApp内課金で後からPRO版と同等にアップグレード出来る。FREE版は最低限のモデルが入っているので、まずはこちらでお試し後、アップグレードすればOK!

ちなみにApp内課金ではPRO版の他、様々なアンプモデルやエフェクトモデルが用意されていて、憧れのモデルが高品質なモデリング技術で体験出来る。

複数のモデルがバンドルされたパッケージ販売もあるので、まとめて欲しい人はこちらがお得。
たまにキャンペーンでお得に販売される時があるので、こういう時は狙い目!

 

bias

BIAS

https://itunes.apple.com/jp/app/bias-guitar-amp-designer-modeler/id807996795?mt=8

こちらがアンプビルダーとも言うべきアンプシュミレータのBIAS。
音はそりゃもう最高です!
JamUpとの連携もバッチリ!

 

で、自分は普段使っている iPhone 5s に一通りのメジャーなアンプモデリングアプリをインストールしてあるのだが、中でも JAM UP と BIAS はギターを弾く際のマストアイテムとして使っている。

初めて JAM UP に出会った時(いや、インストール後しばらく使わなかったので、正確にはきちんと使ってみた瞬間というのが正しい)、所謂「モデリング」の技術の進歩にかなり感動したのを覚えている!

モデリング系はハード、ソフト含めて数多く存在するし、今やその音質は十分なレベルにまで達していると思うが、この JAM UP を初めて使った時、そこから出てくるギターの音色には「えっ?iPhoneとアプリだけでこんな音が出るのか !? もうこれ、アンプじゃんっ」と本気で思った。

Positive Grid 社の製品を体験する以前から、AmpliTube、AmpKit、ガレージバンドなどのアプリやLine6 POD系のハード&ソフト、BOSSのGTなどなど、大抵のものには興味を持ち、それぞれどの程度の実力なのかもそれなりに把握しているつもりだった。

しかし、これらの中で試した事のあるアプリについて強いて言うなら、それらの音は「瞬間を輪切りした音」であり、一定の条件下や特定の設定では良い音がするのだが、「アンプそのもの」かと言うと、残念ながら「っぽい音を瞬間的に出しているだけ」という感覚を脱した事がなかった。
ただ、この時点ではシュミレータをアンプそのものとして使う事は元々期待もしてなかったので、特に不満はなく「必要に応じて遊び程度に使ったら面白そう」くらいの位置づけでしか考えていなかった。

ところが、である。
何気に「あ、JAM UPってどんなんだっけ」と思い、ギターを挿してクリーン〜クランチ系の音をさり気なく出してみたら・・・
「え?マジ?」という期待以上の音が出てきた。
正にアンプにギターを挿しているかの様な感覚を得られたのである。

早速、ギターのボリュームやピッキングの強弱で色々と反応を見てみると、「スゲェ」の連続で、自宅にあるアンプ(トランジスタ)では到底出せない様な色っぽい音がどんどん出てくるではないか!
しかもモデリングだと意識しなければ、本当にアンプらしい生きた音。

またモデリングというコンセプト上、当然ながら憧れの銘機がズラリと肩を並べている。
JAM UP はアンプだけでなくエフェクターのモデリングも入っており、ギターから先(キャビネットまで)のシステムを全て組み上げることが出来るのだが、このエフェクターの音がまた良いのだ。

「モデリング」という意味では特定のアンプやエフェクターを擬似的に再現している訳だが、ここまでアンプライクに使えれば、もはや「モデルしたアンプそのものの音」かどうかはあまり気にならなくなり、とにかく「極上の音がする様々なアンプを手に入れた」感覚になる。

弱点としては、セッティング次第では「シー」「サー」というノイズが目立つが、これは仕方ない。出来の良いノイズゲートも用意されているが、自分の場合はノイズゲートは好まないので、出来る限り使わない様にしている。

いずれにせよ、こういった極上アンプの音は実機に手が出ない庶民にとって憧れ以外の何者でもなかったものが、いとも簡単に、しかも安価に体験できるのだから、こりゃ使わない方が疑問を感じる。

ちなみに BIAS というのは JAM UP の後発で出たアプリでアンプのモデリングに特化したものだが、どちらかと言うとアンプを「使う」目的と言うより「アンプをカスタマイズする」為のもので、アンプ内の様々な仕様を変更する事で自分好みのオリジナルアンプにする事が出来るというもの。

JAM UP の音に惚れ込んでいた自分は、リリースと同時に即インストール!
で、これがまた JAM UP 以上の音で最高!!!

アンプ内の仕様を変更する事で「こんな感じに」という欲を相当のレベルで満たす事ができ、便利この上ない!

また、作ったアンプは JAM UP と連動して JAM UP 側でエフェクターと絡めて使用できるから、最高のギターシステムとなる。

詳しくはそれぞれ別の機会にレポートするが、もし知らない人がいたら絶対的におすすめのアプリである。

 

クリーン&歪みのサンプルをyoutubeから掲載しておくので参考までに。
そのうち自分の音も紹介出来ればと思っているけど。

  • 歪系サンプル

  • クリーン系サンプル